賢いマットレスの選び方
身体の全身を預け、睡眠の質を左右するマットレスに必要なのは、心地よい柔らかさと寝姿勢を正しく保持する硬さで、この相反する要求を満たすものでなければなりません。
このため、マットレスは三層構造になっております。
これは、マットレスを三つの層に分けて柔・硬・軟の三つの要素をバランスよく作用させることによって、理想的な寝姿勢を保って、体圧分布を適正にすることによって、心地よい眠りが得られるのです。
マットレスを選ぶにあたっては、まず、基準に適合しているかを確認しましょう。
JISマーク(日本工業規格)や衛生マーク(全日本ベッド工業会)等のマークが表示されているものは、各種の基準に適合しているため安心です。
さらに品質の高いものは、防ダニ・抗菌・防臭加工を施していることも表示されています。
次に、手で強く押さえた際に、マットレス全体に張りがあるかを確認します。
押さえたところだけが沈み込んだり、スプリングの存在を感じたりするようなものは良くありません。
こうしたものは、詰物の量が少ないか、比重の軽いウレタンをスプリングの上に載せている可能性があるからです。
最後に、実際に寝てみて確かましょう。
仰向けに寝てみて、寝返りが打ちやすく揺れが続かないことを確認します。
腰の部分だけが沈み込んだり、からだ全体がすっぽり沈み込んだりするものは良くありません。
背骨の曲がりは2∼3cmが理想の寝姿勢ですが、柔らかすぎると4∼5cmになります。
それほど大きな差はありませんが、この違いが、睡眠で疲れがとれるか、とれないかの大きな違いを生むのです。