「I型アレルギー」と「ナリルチン」

ナリルチンは、ユズ、カボス、グレープフルーツ、ミカンなど柑橘類全般に含有されており、特に、果皮に多く含有されています。

また、柑橘類の中でも、とりわけ「じゃばら」に多く含まれると言われております。

ナリルチンは、I型アレルギーに対して有効と考えられております。

I型アレルギーの仕組みは、

1 花粉などのアレルゲン(抗原)が体内に入ると、IgEというタイプの免疫グロブリン(抗体)が作られ、それが、抗原に曝されると「抗原抗体反応」が起こるようになります。

2 抗原に結合したIgEは、肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球に結合し、これらの細胞がヒスタミンやセロトニンなどの生理活性物質を放出します。

3 ヒスタミンやセロトニンなどの作用によって、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、放出された場所によって「鼻水」「くしゃみ」「目や肌の痒み」といった症状が現れます。

ナリルチンは、上記、2と3の間で作用します。

ヒスタミンなどの生理活性物質を放出することを「脱顆粒」と言いますが、ナリルチンはこの脱顆粒を抑制する作用があります。

I型アレルギーの代表的なものは、即時型の食物アレルギーや花粉症などがあります。

日本では、2001年にジャバラの産地である北山村が、花粉症に効果があるか確認するためのモニターを募集したことをきっかけに、マスコミにも取り上げられ徐々に認知度が高まりました。

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