なぜ、人間は加齢と共に忘れっぽくなる?
記憶は脳が司っており、その脳は年齢を重ねるにしたがい少しずつ萎縮していきます。
一般的には、30代くらいから少しずつ脳の萎縮が始まると言われており、それが、65歳くらいになると、20代前後と比較して明らかな萎縮が認められるようになると言われております。
しかし、脳が萎縮する速度や程度には個人差がありますし、日常の生活習慣やストレスの度合い等によっても大きく異なるとも言われています。
このように脳が萎縮する原因としては、加齢に伴う神経細胞の減少や動脈硬化が進むことによる脳血流量の低下があると言われています。
そして、脳が萎縮していくと、認知機能の低下に影響を与えるようになり、その結果、もの忘れ、少し前の出来事等を忘れる短期記憶障害、認知症、うつ病が発生する可能性がでてきます。
ただし、認知症は脳が萎縮したからと言って必ず起こるものではありません。
そもそも、基本的に認知症や脳障害は、脳の萎縮が「病的」な理由によって起きた場合に発生するものですから、そうでない場合は、ちょっとした日常生活の工夫や早めの予防によって回避することができるのです。