外反母趾を靴で改善
外反母趾は、靴で足指の自由が奪われることによって、筋肉やじん帯の力が弱まり、それによって、足のすぼみ(横のアーチ)に力がなくなって足が横開きに広がり、母趾の関節が靴に当たるといった過程で発症します。
靴で足指の自由が奪われるような靴は、窮屈な靴だけとは限りません。
スポッと履く靴も、靴が脱げないように指を曲げて踏ん張って歩くため、足指の自由が奪われます。
このため、ハイヒールを履く女性に限らず、ズック靴を履く子供や、通学にローファーを履く学生にも外反母趾は多いのです。
外反母趾になったからといっても嘆く必要はなく、靴で改善することが可能です。
靴屋さんでは、「外反母趾用」と銘打った靴が売られています。こうした靴の多くは、「EEE幅広でゆったり」と書いてあります。
幅が広くゆったりしていれば、外反母趾に良いと思いがですが、そうではありません。
外反母趾に良いか悪いかの決め手になるのは、靴のつま先の形状にあるからです。いくらEがたくさん付いていても、甲が高いだけで、幅はそれほど広くない靴でも、「外反母趾用・EEE幅広でゆったり」として売られています。
人間の足はつま先へ行くほど広がっておりますので、先端まで幅が広いのであれば問題はありませんが、途中から細くなっている靴だと、親指が靴に曲げられてしまうため、外反母趾は逆に酷くなってしまいます。
いくら「外反母趾用」と宣伝しても、それが、つま先の細い靴では「外反母趾悪化用」になってしまいます。
すなわち、足に合う靴とは、「人間の足の形に逆らわないつま先の広い靴」なのです。