空気清浄機を選ぶ基準
空気清浄機と言っても、その性能や機能は千差万別で、価格も、それに応じてピンからキリまであります。
このため、選ぶにあたっては、自分のニーズに応じて、次の事項を基準にして選ぶと大きな失敗はないでしょう。
■適用床面積で選ぶ
「適用床面積」とは、日本電機工業会規格(JEM1467)で定められた基準で、30分で浄化できる部屋の広さを表しています。
設置する部屋の広さが 適用床面積以上だと、空気清浄機の十分な性能を発揮することができなくなりますので、選ぶにあたっては必須の基準です。
■空気清浄機の集じん方式で選ぶ
空気中の浮遊物質を捕集する仕組みや構造で、主に、次の3つのタイプに分けることができます。
・ファン方式
現在主流の方式です。ファンを回転することによって吸い込んだ空気をフィルターでろ過して集じんする方式ですが、騒音が発生するデメリットがあります。
・電気方式
電気の力で空気中の浮遊物質を、まずプラスの電荷に帯電させます。
同時に、集じんフィルターにはマイナスの電荷に帯電させることによって、プラスの電荷を帯びた浮遊物質を、静電気で効率的に吸着させて捕集する仕組みです。
集じん効果が高く、また、フィルターの目詰まりが起こりにくいため、風量の低下を抑えることができます。
・イオン方式
放出したマイナスイオンで、空気中に浮遊するチリやホコリなどの粒子に帯電させて集じんする仕組みです。
ファン式と比べて集じん効果は低いものの、騒音が余り出ないのが特徴です。
■風量・清浄時間で選ぶ
空気清浄機の空気清浄能力の高さは風量によっても左右されます。
一般に、風量が大きいほど多くの空気を吸い込むことができ、空気を循環させる能力が高くなると言う相関関係にありますので、スペック表に記載された風量や空気清浄時間を目安にして、比較しながら選びましょう。
■付加機能から選ぶ
集塵や脱臭といった空間清浄の基本機能以外にも、様々な付加機能を持つ空気清浄機もあります。
加湿機能は、部屋の乾燥を防ぐための機能で、主に、空気が乾燥しやすい冬季に使われています。
除湿機能は、空間中の余計な水分を取り除く機能で、夏場の多湿対策、冬場の結露対策、あるいは、衣類乾燥の補助として使われています。