空気清浄機のウイルス撃退方式
これまで空気清浄機といえば、空気中の花粉やハウスダストなどの汚れを除去するため、というのが常識でした。
しかし、イフルエンザさらには新型コロナウイルスの影響で、ウイルス除去機能の付いた製品が注目を集めております。
各メーカーのウイルス除去機能は、イオンを使って本体の外で除去するタイプと、本体内部で除去するタイプに大きく分かれております。
シャープとパナソニックは、部屋にイオンを放出して浮遊するウイルスを空中で分解するとともに、ハウスダスト等を吸い込んでフィルターで除去するダブル浄化方式を採用しております。
シャープのイオン技術は「プラズマクラスター」で、これは、自然界にあるのと同じ+とーのイオンを、プラズマ放電により作り出して放出するものです。
部屋に広がったイオンは、浮遊するウイルスに付着・分解して、ウイルスを水として空気中に返します。
一方、パナソニックは、水に高電圧をかけて、空気イオンに比べて約6倍寿命が長い「ナノイー」という水に包まれたイオンを生成して放出し、あとは、「プラズマクラスター」と同じやり方でウイルスを分解します。
このように、ウイルスを除去する仕組みは同じですが、シャープの「プラズマクラスター」は脱臭力に優れており、パナソニックの「ナノイー」は、肌表面からの水分蒸散を抑えるので、肌の乾燥が気になる女性にはオススメです。
これに対し、ダイキン工業の製品は、部屋の汚れた空気を吸い込んで、本体内部でウイルスを分解して除去するタイプで、イオンの寿命に影響されない安定した浄化能力があります。
プラズマ放電によって、本体内部で強力な酸化分解力を持つ高速電子を放出し、この高速電子が大量にウイルスに当たることでウイルスを分解するものです。
加湿機能が付いた機種は、加湿フィルターにも直接プラズマ放電を照射して、フィルターだけではなく水に含まれた雑菌まで除菌して清潔な加湿空気を届けることができます。