自分に最適の枕の高さを調整するには
人間の首は、外見上は真っ直ぐですが、中の骨はカーブしております。
これは、重い頭を支えてバランスよく動くためには、無理のない最も効率的な姿勢だからです。
したがって、寝た状態でも首の骨の自然なカーブを保つことが出来ると、リラックスして眠ることができますので、この寝姿を保つことが出来る枕が、良い枕ということになります。
そのためには、仰向けに寝て、額と鼻の先端を結んだ線が床に対して5度にすると、首のカーブは立っている状態と同じになります。
なお、この時の枕の高さは1∼6cmと幅があります。
その人の性別、体型、体格、寝つく時の姿勢によっても違いがあるため、適した枕の高さは個人によって異なるからです。
例えば、女性の平均は3cm弱ですが、男性では4cm前後が平均的です。
太っている人は、標準的な体重の人よりも頭部や肩に重みがあるため、枕がより沈み込みます。
このため、その分を補って、標準体重の人よりも1∼2cm高い枕が合います。
猫背の人は背中に丸みがある分、標準的な人プラス0∼1cm高い枕が適しております。
横向きで寝つく人は、肩幅を考慮して仰向けの高さプラス0∼1cm、うつ伏せ寝の場合は、仰向けの高さマイナス1∼2cmが良いでしょう。
敷き寝具の種類が変わると、それに伴って枕の高さも変わってきます。
和風の敷き布団や硬めのベッドに比べて、軟らかいベッドは沈み込みが大きいので、1cm低めの枕を選びましょう。
なお、ウォーターベッドでは枕をしなくても良いのですが、するなら標準から1∼2cm低い枕がお勧めです。