難聴の種類と特性

難聴とは聞こえにくい状態を言いますが、3つの種類があり、それぞれ治療法が異なります。

■伝音難聴は、外耳や中耳に何らかの障害があることで起こります。

外耳道炎、急性中耳炎などでは、一時的な症状である場合も多く、薬物投与などで改善することが多いです。

一方、滲出性中耳炎、鼓膜穿孔(慢性中耳炎)や耳硬化症などでは、手術で改善することもあります。

治療が難しい場合でも、補聴器を使用することで、音を内耳に届けられれば、問題なく聞こえることも多いので、耳鼻咽喉科の受診が必要です。

■感音難聴は、内耳、蝸牛神経、脳の障害によって起こります。

急性の突発性難聴、慢性的な騒音性難聴・加齢性難聴、生まれつきの先天性難聴などがあります。

急性難聴は、早期であれば、薬物治療等で改善することもあります。

騒音性難聴は予防が重要になります。

加齢性難聴は治療が困難ですが、補聴器で補うことで、認知症予防や生活の質を改善することができます。

重度難聴には、人工内耳手術を行うことで聞こえが戻る可能性があります。

■混合性難聴は、伝音難聴と感音難聴の2つが合併した難聴です。

この2つのいずれの症状が強いかは個人差があるため、症状に応じて治療や補聴器などを使用します。

 

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