老人性難聴者向けスピーカーと補聴器の違い
老人性難聴者向けスピーカーと補聴器は、対象者や使用用途が異なります。
この2つの使用用途をしっかりと把握しておかないと、折角お金を払って購入した器種が、まったく活用できないなんて事態にもなりかねません。
補聴器は、個人の聞こえをケアするために、老人性難聴者向けスピーカーは、テレビや食卓など決まった場面に使用するためもものです。
補聴器は、あらゆる場面の個人の聞こえを補助する器械ですから、場所を問わず、使用者のみが聞こえの良い音を聞くことができます。このため、個人の聞こえに合わせた音の調整ができます。
使用者に合わせた、1番聞こえの良い音を聞くことができ、選ぶ形状によっては、オーダーメイドも可能です。
これに対し、スピーカーは、テレビなどの特定の場所の聞こえを個人だけでなく、家族など多数が共有できる器械です。
リビングなど家族団らんの場に置けば、伝える方も負担が少なくスムーズに会話を楽しむことができます。
しかし、外に持っていくのは不便ですし、周囲の健聴者にも音が聞こえてしまうというデメリットもあります。
また、個人に合わせた音の調整ができないので、補聴器よりも聞こえにくくなります。
このように、補聴器とスピーカーは、対象者や使用目的が違うため、日常の聞こえのケアには補聴器を、室内で多数の人と音を聞きたい場合にはスピーカーを使うなど、ニーズに応じて使いわけることが大切です。