アレルギーが完治するための条件

アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息等のアレルギー疾患は、一度かかってしまうと治らない病気であると言われています。

しかし、アレルギー体質であっても、アレルギー疾患を発病しない人は発病した人の何倍もいますし、アレルギー疾患が治った人もたくさんいます。

この違いを分ける要因は何なのでしょうか?

まず、体質以上に重要なのが、後天的な環境要因です。

近年、日本に限らず世界でもアレルギー疾患患者が増加していますが、これは、アレルギー疾患を起こしやすい体質や遺伝子を持つ人が増加したためではありません。

環境の変化で発症する人が増加しているのです。

高気密、高断熱型住宅によるダニの増加、ペットの室内飼育、タバコの煙、建材や殺虫剤などの化学物質による室内空気の汚染、ストレスの増加などの環境要因の悪化や変化がアレルギー患者の増加を促しているのです。

このため、内外の環境を改善すれば、アレルギーが少なかった時代に戻ることができると言えます。

そうは言っても、大気汚染や食品添加物などの外的要因を変えることは、個人の力では不可能ですので、自身の体質を変えることが何よりも重要になってきます。

環境が同じでも、アレルギーを発病する人としない人がいます。血の繋がった兄弟姉妹、親子がすべてアレルギーになるわけでもありません。

それは、アレルギーの発病しやすさに違いがあったからといえます。具体的には、発病しにくくする自然治癒力や心身のコントロール力の差とも言えます。

その力の差は、花粉症・アトピー性皮膚炎・喘息等のアレルギー疾患が発症した後にも影響します。

小児喘息の発作を起こした子が治癒していくのは、遺伝子や体質が変わったからではなく、成長に伴って、心身のコントロール力や自然治癒力が増加した結果として喘息が完治したともいえるのです。

成人喘息の場合も、体質や環境がそれほど変化しなくても、心身のコントロール力や自然治癒力が低下したことにより、発症する人が多いのです。

 

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