寝具の役割
1日の睡眠時間を平均8時間とすると、1日24時間の内、約1/3は寝るために寝具の中で過ごすことになります。
このため、寝具の良し悪しによって、健康が大きく左右されると言っても過言ではありません。
寝具の役割の中でもとりわけ重要なのが汗の処理(吸湿、発散性)です。ウレタンやポリエステル、アクリルなどの化学繊維は、原料の大半が石油化学製品なので、汗を殆ど吸い取らず、蒸れてしまいます。
それにもかかわらず、化学繊維が寝具の主流となっているのが現状です。
人間は、季節にかかわらず、コップ一杯分の汗をかくことによって、体温を下げて「深い眠り」に入りやすくしています。
もし、その汗を寝具が吸い取ってくれないとしたら、どうなるでしょうか?
その汗は逆流して肌に戻ってしまい、疲労を回復するどころか益々蓄積してしまい、場合によっては、寝起きが悪くなったり、居眠りやだるい1日を過ごしたりすることにもなりかねません。
さらに、吸収しきれなかった汗で蒸れてしまい、身体が冷えて血流が悪くなり、疲労物質が溜まって肩こりや腰痛の原因にもなります。
汗の処理に優れているのは、綿や麻などの植物から得られる植物繊維や、羽毛、ラクダなどの動物から得られる動物繊維です。
特に、動物の体温を常時調節したり汗を吸い取ったりしている動物繊維は、保温や汗の吸湿発散など、寝具に必要な機能を全て満たしております。
あなたは、ウレタンやポリエステルなどの化学繊維の枕や掛け敷き寝具、あるいは、ボアシーツやアクリル毛布を直に使っていませんか?