睡眠中の生理現象
睡眠中に起こる生理現象には、次のようなものがあります。
■睡眠・覚醒リズム
眠りにはノンレム睡眠とレム睡眠があり、これらは、80∼110分の間隔で現れますが、朝方にはレム睡眠が多くなります。
■体温リズム
体温は入眠時刻頃から下がり出し、脳に休息を与えることによって、睡眠中のエネルギー消費を防ぎます。
■発汗量
入眠時刻頃から体温を下げる放熱手段として、発汗量が増えますが、朝方には体温が上昇を始めるため発汗量は減ります。
■成長ホルモン
成長ホルモンは、入眠後約1時間の最も深い睡眠の時期に多く分泌されて、成長促進や疲労回復を促進します。
■コンチゾール
コンチゾール(免疫物質を作る副腎皮質ホルモン)は、睡眠中に増加して朝方に最高となり、覚醒後の活動に備えます。
■寝返り
寝返りはレム睡眠前後に起こりやすく、一定の姿勢を維持することによる、身体への圧迫からの血行不良や筋肉疲労を防ぎます。
また、寝返りを打つことによって、直立姿勢による背骨の歪みを矯正しますが、支持性のない敷き布団だと、寝返りを思うように打つことが出来なくなります。