羽毛布団の選び方
羽毛の品質の良し悪しは、飼育農場における水鳥の品質管理によって決まりますので、水鳥の原産地そのものは、あまり品質には関係なく、あくまでも目安にすぎません。
どんなに高品質の羽毛でも、未熟ダウンや臭い・ゴミがきちんと取り除かれていなかったり、悪臭やダニを防ぐために薬品を使用していたりすれば意味がないからです。
その一方で、本来であれば、破棄するはずの羽毛を使用して品質表示を偽装しているにも関わらず、高額な定価をつけておき、それを驚く程の安値で販売すると言う二重価格表示のメーカーも後を絶ちません。
購入にあたっては、少なくとも、次の5つの条件をクリアしているかを確認しましょう。
■薬品や樹脂加工を使用していない
防ダニ加工やウォッシャブル加工などのように薬品や樹脂を使用していると、殆ど汗を吸い取ることが出来ないため蒸れてしまいます。
また、赤ちゃんは、何でも口に入れてしまうため、薬品の副作用が心配されます。
■生地にポリエステルなどの化学繊維が混入していない
ポリエステルなどの化学繊維は、殆ど汗を吸い取ることが出来ないため、蒸れたり、吸湿・発散性が著しく損なわれたりして、身体に悪影響を及ぼすおそれがあります。
■水洗いが出来る
羽毛は水の中で生活している水鳥の毛ですから、水洗い出来るのが当然です。
それが出来ないのは、水に弱い薬品を使用しているために、溶けたり劣化したりして悪臭が発生してしまうからです。
また、クリーニングに出しても、薬品が邪魔して中身の羽毛は洗浄することができず、側がキレイになるだけです。
■日に干せる
水鳥は日光を浴びながら生活していますから、日干しが出来て当然です。
しかし、紫外線に弱い薬品を使用していると、溶けたり劣化したりして悪臭が発生するため、日干しが出来ないのです。
■独特の臭いやゴミがきちんと取り除かれている
薬品を使用すると身体に悪影響を及ぼすため、薬品を使用していない製品が出回っております。
これらは、水洗いや日干しが可能で、なおかつ、驚く程安い値段で販売されているものもあります。
しかし、その殆どは、食用を目的として飼育されている子供の水鳥の羽毛(未熟ダウン)や、生地にポリエステルなどの化学繊維を使用していたり、海外で製造していたりします。
特に、中国製のものは、技術不足に加え、製造コストを大幅に抑えるため、臭いやゴミがきちんと取り除かれていないものが殆どです。
このため、悪臭やダニが発生しやすく、アトピーやアレルギー体質の方や臭いに敏感な方は注意が必要です。